アイヌ語は、主に本州北部から樺太・千島列島にかけて住んでいたアイヌ民族によって話される言語です。
アイヌ
editアイヌ語について
edit文字を持たない言語のひとつ
edit。文字を使える人もいたと思われますが、言葉はあくまで話すものであり、民族全体で文字を導入する動きはありませんでした。独自の文字を使う集団もいたという説もありますが(「アイノ文字(実際に文字なのかは不明)」など)、
抱合語に分類される
edit語順は日本語と同じ主語・目的語・動(述)詞の順(SOV型)、前からの修飾(前置修飾)
edit子音11種・母音5種で、音構造は韓国・朝鮮語などと近い、子音+母音(+子音)、最後の子音は内破音
editほかの言語との関係
editアイヌは交易民族でもあったため、古くから東アジアの様々な民族と関わりを持ってきました。その過程で、様々な言葉がほかの言語から入ってきたり、様々な言葉をほかの言語に輸出したりしてきました。
日本語へ入った言葉、日本語から来た言葉
edit- サケ: 日本語の「酒」から来た。
表記するときは仮名、キリル文字、ローマ字の3種類が多く使われる
edit現状
edit母語話者は10人程度と推定される消滅危機言語だが、例外的に多くの記録が残っている
edit新たに学ぶ人も多い
editアイヌの人々だけでなく、和人(大和民族)などにもアイヌ語を学ぼうとする人は多い。
新語創造の取り組み
edit抱合語に分類されるアイヌ語はアイヌ語はいくつもの接辞を付けていくことで、元々意味の拡張をしやすい言語なので、